即席麺市場、アレンジしやすくコスパも高い袋麺の価値が改めて認識された1年

ライター:山田陽美
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カップ麺とインスタント袋麺の金額PIおよび金額PI対前年推移

カップ麺はロングセラーを中心に底堅い人気が続く

 KSP-POSデータのカップ麺の期間通算の金額PIは、1万7136円で対前年同期比3.2%増。袋麺同様にコロナ特需の反動で3月~4月は前年割れとなったが、微減なので袋麺ほどの影響は受けていないようだ。

 ロングセラーブランドを筆頭に定番商品が底堅い人気のカップ麺。今年9月にトップブランドの「カップヌードル」が発売50周年を迎えたことを記念して、8つの定番フレーバーから2つを組み合わせた「カップヌードル スーパー合体」シリーズを発売。そのほかにもコラボ商品が次々に発売され、SNSなどでも話題となっている。また、今年4月には、たんぱく質を15g配合し、糖質50%オフ(既存品との比較)を実現したたんぱく質強化カップ麺「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」を発売。手軽にたんぱく質を摂取したいユーザーから好評で、発売から半年足らずで年間計画を達成している。

 ヤマダイのノンフライのカップ麺ブランド「凄麺」ブランドが今年で発売20周年を迎えた。それを記念して、「凄麺ご当地ラーメン」6種類をアソートした商品を期間・数量限定で発売。また、ユーザー参加型のキャンペーンなども行っている。エースコックでは「スーパーカップシリーズ」に人気芸人のEXITを起用したテレビCMを投下するほか、話題のキャンペーンを実施し、需要を盛り上げている。

 手軽さや豊富なラインアップで需要を拡大してきたカップ麺。新商品が定着しづらいことから各社では主力ブランドを中心に新フレーバーの投入やプロモーションを展開し、盛り上げている。

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