5つの価値に着目し、お客を3秒で引き付ける!佐藤勝人の「実践、売れるPOPのつくり方講座」

解説・文:日本販売促進研究所:佐藤勝人
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販促のデジタル化が進み、さらにコロナ禍でネットスーパーやショートタイムショッピングがその需要を増す中、以前に比べ、POPの必要性が薄れてきたと感じている人も多いのではないだろうか。しかし、今この時代だからこそ効果を発揮するPOPがある。新たなPOPづくりの方向性とそのコツについて順を追って解説していく。

時代の変遷とともに変化するPOPの役割

 昔、食品スーパー(SM)のPOPやチラシといえば、“安売り”を前面に押し出したものが主流だった時代、お客が商品に関して求めている情報のほとんどは「値段」だった。しかし時代が変わり、今では一つの商品について、値段のほかにも味はどうか、健康的か、類似商品と比べて何が優れているのかなど、購入のために多くの情報が求められるようになった。これは、昔と比べて商品のラインアップが何倍にも豊富になったことと、食品に対するお客の関心・好奇心が高まっていることが原因だ。

 よりよいものを一つだけ選んで購入したいお客に対し、ラインアップは豊富になる一方という現状は、「おいしくなかった」というネガティブな購入体験をより多く作り出す原因にもなっている。そこで今、力を発揮するのがPOPだ。POPを掲出することで、お客自身の期待やニーズに合った商品を見つけやすくする。これは、コロナ禍でのショートタイムショッピングの方向性にも合致している。さらに、デジタル化がどれだけ進んでも、店頭を訪れ「食品は自分の目で見て選びたい」というお客は一定数存在する。そういったお客に訴えかけるPOPづくりは、今まさに取り組むべき施策なのだ。

「3秒」で関心を惹き理解できるPOPを

スーパーの青果売場
POPをつけるべき商品は「看板商品」と「見た目では違いがわからない」商品。青果もその一つだ(写真は本文内容と関係ありません)

 POPづくりで最初に考えるべきことは、どの商品にPOPをつけるのかということだ。積極的にPOPを活用すべき商品の一つは、

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