この連載では毎月、気象庁の発表する「3か月予報」の中で“最も未来”(3ヵ月目)の予報をベースに、ウェザーMDの実践方法を紹介していきます。今回は、気象庁2021年8月25日発表の3か月予報をベースにした、21年11月のウェザーMDのポイントを解説します。流通小売企業に関わる皆さまの、計画立案の参考になれば幸いです。
2020年11月の天候
まず、2020年11月の天候を振り返ります(図表①)。20年11月、日本付近は移動性高気圧に覆われる日が多く、また月半ば以降は南からの暖かい空気が入りやすい状態が続いたため、全国的に気温は高めとなりました。強い寒気の南下がほとんどなく、冷え込みが強まったのは上旬後半から中旬前半にかけてくらいです。
高気圧に覆われ晴れる日が多かったため、北海道など一部を除いて日照時間多め、降水量は記録的な少なさとなりました。例年冬に向けて季節の便りが続々届く頃ですが、高温傾向だったため、多くの地点で初霜、初雪などは平年より遅めとなりました。なお、4日に東京地方で木枯らし1号が観測されました。
20年11月の、特筆すべき天気に関する出来事は図表②のとおりです。客足あるいは販売動向に影響していると思われるものもあります。実績データの検証をされる際、あるいは前年のデータをもとに今年の予算を立てる際など、参考になさってください。
2021年11月の予報
2021年11月の予報のポイントをまとめます。11月の気温は図表③のように、「全般に平年並」という予報になっています。
なお、降水量は全国的に平年並の予想ですが、北日本の日本海側では多くなる可能性を示唆する内容となっています。
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