コロナ禍で伸びるアイスクリーム市場、喫食シーンの多様化に加え「癒しのデザート」として需要増

山田陽美(ライター)
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アイスクリームの金額PIおよび金額PI対前年推移

日常のなかの贅沢が味わえるプレミアムアイスのニーズが高まる

 アイスクリームは癒やしのデザートとしてのニーズも高く、なかでも「ちょっといいもの」を求める層が増えたことで、原料や製法、食感などにこだわったプレミアムアイスが好調だ。期間通算の金額PIは、2968円で対前年同期比15.9%増。すべての月で前年を上回った。とくに今年に入ってからは2ケタ増が続いている。

 よつ葉乳業では昨年、「よつ葉 至福のミルク」を発売し、今年7月には第2弾として、「同 キャラメル」を新発売。キャラメルアイスのなかに濃厚な塩バターキャラメルソースが入り、ヘーゼルナッツチョコでコーティングした3層仕立てのアイスバー。北海道産乳原料にこだわったちょっと贅沢な味わいとなっている。

 また、森永乳業の「PARM」ブランドからは、夏らしい果実のジューシーな味わいが楽しめる「PARMジェラート ミックスベリー」を夏限定で発売。ハーゲンダッツジャパンからは、“ 夏に食べたいハーゲンダッツ”をコンセプトとしたジェラートシリーズの新商品2品を期間限定で投入した。

 長引く外出自粛で、癒やしを求める人がますます増えることが予想されるため、売れ筋の定番商品やロングセラーブランドだけでなく、素材や食感にこだわったプレミアムアイスクリームの品揃えを強化して売上拡大につなげていきたいところだ。

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