輸入フルーツ市場、健康志向で伸長するドライフルーツ 多箇所展開で気付きを与える

石山真紀(ライター)
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豊富な栄養素や食べ方提案でトライアルを促進する

 これまでのデーツは主にソースなどの調味料の原料として用いられ、ドライフルーツとしてのデーツは一部のファンが知るニッチな商品だったが、20年1月にNHK「あさイチ」で取り上げられたことで知名度を高め、需要も一気に拡大。同時期に発売されたデルタインターナショナルのチュニジア産「種抜きデーツ」もそれに乗じて売上を大きく伸ばしている。

 デーツはクセの少ない素朴な甘みとともに、食物繊維がごぼうの1.5倍、鉄分はいちじくの2倍、カルシウムはプルーンの1.4倍、マグネシウムはキウイの4.4倍、カリウムはバナナの2倍と栄養価が非常に高い点も魅力で、スポーツ選手をはじめ、健康や美容への関心が高い層が主に手に取っている。

図表❷種抜きデーツのチャネル別売上構成比 【図表②】の「種抜きデーツ」のチャネル別売上構成比を見ると、食品スーパーが48%と最も高く、専門店が25%、ドラッグストアが24%と続く。また食品スーパー内の購入場所の内訳では青果売場が41%、菓子コーナーが7%となっている。

 ドライフルーツは栄養の豊富な健康食品としてポテンシャルの高い商材だが、現状は手に取る人が限られている。新規顧客を獲得するためにはPOPやボードを使って栄養素の紹介や食べ方提案を行うなど、トライアルを促すような施策も必要だろう。

 青果売場だけでなく酒類コーナーや菓子コーナー、朝食提案など、多箇所展開することで来店客に気付きを与え、ドライフルーツの需要喚起につなげていきたい。

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