プレーンヨーグルト市場、食シーンが広がり大容量中心に消費量は増加
たんぱく質摂取意向が高まり、ギリシャヨーグルトが好調に推移
ドリンクヨーグルトも好調で、期間通算の金額PIは、9236円で対前年同期比11.4%増。月別にみると2月から9月まで2ケタ増となったが、12月以降は1月を除き、前年割れとなった。大容量のドリンクヨーグルトは堅調だったのに対し、機能性のドリンクヨーグルトが厳しい結果となった。
また、カラダづくりに必要な栄養素として注目を集めているのがたんぱく質で、ヨーグルトのなかでたんぱく質が豊富に含まれているのがギリシャヨーグルト。直近では、自粛生活により運動機会が減り、“コロナ太り”を気にする人にギリシャヨーグルトが選ばれ、市場は好調に推移。朝食だけでなく、食事の1品として取り入れられるなど、食シーンも広がっている。
日本で最初にギリシャヨーグルトを発売した森永乳業の「ギリシャヨーグルト パルテノ」も好調に推移。この春はプロテイン量をわかりやすく表示するパッケージリニューアルを図った。健康価値を訴求することで、新たなファンを獲得する。
また、同社では森永製菓の「inブランド」からプロテイン12gを配合した「inプロテイン のむヨーグルト」を4月に発売した。毎日の習慣に取り入れやすいヨーグルトで、おいしく手軽にプロテインがチャージできる商品となっている。
健康や美容のために、たんぱく質摂取が重要視されていることから、ギリシャヨーグルトやたんぱく質強化ヨーグルトのさらなる拡大が期待されている。