商機はワインの選び方提案にあり!明治屋、マルエツが進めるデジタル活用

宮川耕平(日本食糧新聞社)
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書き込みきれない情報はディスプレーで拡張

明治屋PROVISIONS & WINES浦和に導入されたサイネージ
明治屋PROVISIONS & WINES浦和に導入されたサイネージ

 ワインの個別情報を接客で伝えることができたら、顧客満足は高いものになるでしょう。ただしセルフサービスのスーパーで、全ての顧客を相手にそうはいきません。そこでPOPとか、プライスカードのスペースにも情報を盛り込もうと努力します。しかし狭いところにいくら情報を載せようとしても、伝えられることは限られます。がんばるほどに字も小さくなってしまいます。

 もっと大きく情報を表示する工夫はないのか? 明治屋が3月に開設したPROVISIONS & WINES浦和(さいたま市浦和区)にありました。プライスカードを掲示する棚前面がタッチパネルになっていて、知りたいワインの値札に触れると後方の大きなディスプレーに詳細情報が表示される仕掛けです。

 このサイネージ、操作性はとても直感的ですし情報も見やすいのですが、なかなか高額なようで、同店ではプロモーション用に限定した実験導入だそうです。約300品ある同店のワインの中から選ばれた6品だけが、その詳細情報を見ることができます。しかし、たとえ全ての棚に導入したとしても、ディスプレーをどのように配置するかで悩みそうです。棚のスペースには限りがあるからです。

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