ホームセンター・バイヤーが選ぶ年間ヒット商品2021 肥料部門第1位は?
マーケット& プロダクト
まくだけ、混ぜるだけで1年間の効果
家庭園芸シーンで圧倒的な使いやすさが好評
ガーデニング市場で多くのユーザーを持ち多様なラインアップを持つ「マイガーデン」シリーズから、住友化学園芸創業50周年記念商品として「マイガーデン液体肥料」と併せて発売されたのが「マイガーデン粒状肥料」。同社の長い歴史の中で蓄積してきた技術を結集した新しいコンセプトの肥料として登場した。
発売後はまず使いやすさで評価された。市場にはさまざまな商品があふれているが、その分商品選びに迷うことも多い。使いやすさについては、植付け時に土に混ぜ込む、生育期に地面にばらまくなど、元肥、追肥の両方に使うことができる点や、ほぼ1年間しっかりと効く点が好評を博した。さらに同社独自の「リリースコントロールテクノロジー」で、暖かく生育が盛んなときは多めに、寒くて生育が緩やかなときは少なめに、土の温度と水分で肥料の溶け出す量をコントロールするなど、必要なときに必要な分だけ植物に吸収されるので、無駄なく環境にもやさしい点など、手軽に使うためのさまざまな特長を備えている。
また画期的なポイントとしては、土壌改良成分を配合した点が挙げられる。土壌の保水性・通気性を高めるなど、土に活力を与える腐植酸と植物性有機質を配合し、肥料やりと同時に土づくりにも有効。また植物への肥料吸収効率がよくなる腐植酸入り緩効性肥料として特許を取得している。
こうした魅力が、安心して使える肥料として消費者を引きつけ、ヒットへとつながった。
メーカー( 担当者) のコメント
新たなユーザー層の成功体験につながる商品を
2020年はコロナの影響で大規模なプロモーションや店頭提案が実施しにくい状況でしたが、雑誌による紹介や、話題づくりのために横浜市内でラッピングバスを運行するなど、さまざまな活動を行ってきました。そうしたなかで、緊急事態宣言以降、家庭で過ごす時間が増えたことで市場が動き始めました。なかなかできなかった手間のかかる植物にチャレンジしたり、暮らしのリアップを図る意味で、新たに家庭園芸に取り組む層も増えてきました。
実際にチャレンジしてみて、“よかった”と思っていただけることが継続につながりますので、失敗のない、手応えを与えられる商品として、オールマイティに使いやすい商品だったことが評価していただけたと考えています。
同時に発売した「マイガーデン液体肥料」は、ユーザーへのアンケートでは、すばやく効くという液体ならではの特長が評価されているとともに、粒状肥料と同様に土の環境を整える効果を持ち、保水効果を高める新機能が注目されています。実際に継続して使っていただくと、水切れがしにくく、成分の浸透性が高まる点などを実感していただけます。今後は粒状肥料と併せて新機能の理解を普及させていきます。
また、家庭園芸のトップアイコンとして話題となった殺虫殺菌剤の「ベニカXネクストスプレー」や、家庭園芸初の粒タイプの殺虫殺菌粒剤「ベニカXガード粒剤」などと併せて、新規ユーザーにも喜んでいただける提案を行ってまいります。