青果売場のトレンドは?2020年の新店から紹介!
青果売場は店舗の顔ともいえる重要部門。近年は部門融合型の売場をつくり、サラダ訴求を総菜部門と連動するかたちで提案するなど、多様な売場づくりが行われている。最近の新店の売場事例を見ていこう。
地場野菜コーナーや機能性野菜コーナーで安全性や鮮度を訴求
青果売場では食生活の基本となる健康や、機能性などを前面に出した取り組みがますます広がっている。この1年程の新店の事例でも、価格訴求の特売商品だけでなく、鮮度や栽培方法などにこだわった、品質訴求型の商品提案が増えている。
また近年は地元農家と連携し、地場野菜コーナーをつくることが一般化している。「イトーヨーカドー新田店」では、地元生産者の顔写真付きのコーナーを店頭に設置し、地場野菜を訴求する。

「原信寺沢店」でも、店頭の地場野菜直売コーナーに大きくスペースを割き、「げんき市」として展開。壁際什器のほか、平台を使ったアウト展開を行い、注目度を高めている。

「平和堂石山」では、契約農家で栽培した野菜「平和堂ベジプラス」コーナーを展開。化学肥料の削減や、トレーサビリティなどへのこだわりを訴求している。

機能性や安全性にこだわる商材としては、安全性の高い工場栽培されたスプラウト類や有機野菜などを専用コーナーで展開する事例も増えている。「ヤオコー所沢北原店」でも、工場野菜を集約して「ファクトリベジタブル」としてコーナー展開を行う。

簡便商材やサラダ提案、カットフルーツなども引き続き重要
この1年は新型コロナの影響で在宅時間や自宅での食事機会が増え、調理に時間をかける人が増えている。しかし、引き続き簡便性へのニーズは高く、カット野菜や半調理野菜、セット野菜などは多くのチェーンでコーナー化されている。
即食性が高く、ヘルシーなサラダやカットフルーツに力を入れるチェーンも依然として多い。
「サミットストア権太坂スクエア店」では、カットサラダコーナーに隣接して、洗わずに食べられる野菜をコーナー展開している。

また「西友三軒茶屋店」では、簡便商品をコーナー展開してボードで訴求。ミールキット風のメニュー専用野菜のセット商品を品揃えする。

また「ピアゴプラス妙興寺店」では、ボックスタイプの容器を使って多種類のサラダを展開。そのまま食べられる利便性とヘルシーさを訴求する。

店内カットのフルーツ類を提案する例も多い。「イオンスタイル有明ガーデン」では、店内加工のカットフルーツを多種類、多様な容量で提供している。

「ヤオコー桶川上日出谷店」は、カットフルーツコーナーに、併せてジュース類を展開。より高い利便性と健康機能を訴求する。

「ヨークフーズ新宿富久店」でも、ギフト用のフルーツと、カットフルーツコーナーを大きく展開し、ジュース類を併せて陳列している。

※掲載した写真はすべて取材時のものです。現在の売場と異なる場合があります。
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