チラシと店頭販促で振り返る! 2020年、コロナ禍のクリスマス・年末商戦 #1

兵藤雄之
Pocket

食品スーパー10社のチラシを比較!

 こうしたこれまでにない年末を迎えたなか、食品スーパーの売場のどうなっているのか。折り込みチラシ(デジタルチラシ含む)の情報をベースに、クリスマス・年末年始に向けた食品スーパーのプロモーションを振り返ってみたい。今回、折り込み販促チラシをチェックしたのは10社。それらに打ち出されたメーンのキャッチコピーは次の通りだ。

◆ライフコーポレーション
「家族で過ごすChristmas」(コモレ四谷店、売り出し期間:12月23日-25日)
「今年はお家でお手軽Christmas Party」(南津守店、同12月23日-25日)

◆サミット
「おうちでハッピークリスマス」(同12月23日-25日)

◆ダイエー
「今夜はおウチでクリスマス ワイン食で楽しもう」(首都圏、同12月23日-25日)
「今夜はおウチで楽しむクリスマス」(西神中央店、同12月24日-25日)

◆ヨーク
「ちょっと贅沢、今年はみんなでおうちでクリスマス」(同12月23日・24日)

◆文化堂
「クリスマス お家でごちそうパーティー」(同12月22日-25日)

◆プレッセ(東急ストア)
「こだわりの素材で作る本格派料理で心に残る夜を Merry Christmas」(同12月21日-24日)

◆オークワ
「おウチごはんHappy Christmas」(豊橋ミラまち店、同12月24日・25日)

◆フィールコーポレーション
「お家de楽しむクリスマス」(豊橋あけぼの店、同12月24日・25日)

◆ヤマナカ
「お家でHappy Christmas」(豊橋フランテ館、同12月24日)

◆マックスバリュ東海
「今年はおうちDEレストラン気分 Merry Christmas」(豊橋橋良店、12月24日・25日)

 これらを見ると、いずれも家でのクリスマスの楽しみ方を提案している(直接的な表現のないプレッセも、「素材で作る」とあり、実質的には、家を意識したイメージだ)点で共通しているの。これが2020年のクリスマス売り出しの実態だ。ただ、その中にあって、東京中心に店舗展開している3社(ヨーク、文化堂、プレッセ)とマックスバリュ東海は、「ちょっと贅沢」(ヨーク)、「ごちそう」(文化堂)、「本格派料理」(プレッセ)、「レストラン気分」(マックスバリュ東海)といった具合に、「家×クリスマス」にちょっとした“ハレ”の要素をトッピングしているのがわかる。

 こうしたキャッチコピーのもと、各社は、この冬、どんな商品構成、売り場づくりを行っていたのか。次回は、これら食品スーパー10社がそれぞれどのような商品政策をとっていたのかをみていきたい。

1 2

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態