ヤオコー、西友、ビッグ・エー… 進化するP B、 売場や売り方を変え、業務改善にも貢献

宮川耕平(日本食糧新聞社)
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パッケージの究極は外袋をなくすこと?
MUJIの量り売り

外袋をなくしてバラ売りを可能に(無印良品 東京有明)
外袋をなくしてバラ売りを可能に(無印良品 東京有明)

 統一コンセプトによるデザインで食品売場に一体感をもたらす手法といえば、スーパーではありませんが、その最たるものは無印良品(企業名:良品計画)の売場でしょう。商品パッケージのデザインはもちろん、什器や陳列のしかたによっても、MUJIらしさを漂わせます。

 その無印良品が新たに始めたのが、個包装された菓子の量り売りです。最新の旗艦店「東京有明」(東京都江東区)ではパスタやコーヒーなどと一緒に量り売りコーナーを構築していますが、菓子の量り売りは元売場でも実施しています。1g・4円で20g以上から購入できるというもので、菓子を選んで紙袋に入れ、はかりで計測すると出力されるラベルを貼付、最後にレジで会計という流れです。この販売方法、商品個々の外袋を取っ払い、g単価でアソートメントの楽しさを提供するという点に、PBならではの飛躍を感じます。

 NB商品の場合、外袋には売場で目立つための舞台衣装のような役割があります。手にとってもらうために自己主張しなければなりません。PBの場合、その自己主張がさほど重要ではないので統一感のあるデザインになるわけですが、いっそパッケージもなくしてバラ売りにしてしまえば、アソートする新しい楽しみを提供できるという斬新さです。

 もちろん、プラスチック使用量の削減や、適量を購入することで食品ロスを抑制するといった意図もあります。商品の外袋をなくしてしまうという発想は、PBだからこそ可能な、パッケージデザインを突き詰めていった1つのかたちなのかもしれません。

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