コロナ禍で苦戦したリフォーム市場、テレワークや在宅時間の増加で生まれた「清潔」「タッチレス」の需要に期待

「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部 上明戸聡
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大建工業
コロナ影響下の需要に対応、テレワーク向けの吸音機能や 抗ウイルス機能を提案

大建工業では、今期の新型コロナウイルスの影響によるリフォーム需要や意識変化を踏まえ、より快適なテレワーク環境の構築や、家族の安全や健康に配慮した機能を提案。ホームセンター(HC)チャネルを通じた訴求を強化している。

防音や調湿機能を兼ね備えた天井材

 コロナの影響によってテレワークが普及するなど、自宅で過ごす時間が増えるトレンドが広がっている。これを受けて大建工業では、快適な空間を実現する機能性の高い建材を活用したリフォームの提案を強化している。

大建工業のPOP
店頭からの情報発信をサポートするPOP類を多数用意

 その1つが天井材の『クリアトーン』シリーズだ。近年の住宅は内装が洋風化したために高断熱と気密化が進み、室内に音が反響しやすく、時にはストレスにもつながる。『クリアトーン』は、独自のピン穴加工によって音を吸収する天井向け商材で、室内の騒音レベルを大きく軽減する。また『クリアトーン12SⅡ』シリーズでは、湿度が高いときは湿気を吸収し、湿度が低いときには湿気を放出する調湿機能や、消臭機能を兼ね備えている。室内の乾燥はウイルスの活性化にもつながるため、適度な湿度維持によって家族の健康に寄与することにつながるなど、多くの利点を持った製品だ。

 国の政策面でも、2021年度から在宅勤務向けリフォームに対する補助事業が概算要求に盛り込まれるなど、需要を後押しすることが期待される。

抗ウイルス仕様の『ビオタスク』

 さらに在宅時間の増加で室内環境への意識が高まっていることから、抗ウイルス機能を持った『ビオタスク』仕様の製品も注目されている。『ビオタスク』は空気中や手から製品上に付着した特定ウイルスの数を減少させる、同社独自の抗ウイルス機能。もともと新型インフルエンザの流行による感染症対策への関心が高まったことから

 同社の研究開発拠点であるR&Dセンターで開発された技術で、レバーハンドルや手すりなど、 手で触れる製品に付与されている。20年には抗菌製品技術協議会(SIAA)による抗ウィルス認定を取得したことで、さらに関心が高まっている製品だ。同社ではこうした多様な提案を行うと同時に、HCチャネルによる訴求力強化にも取り組んでいる。リフォーム向け建材は、店頭在庫品の機能や特徴がわかりにくい場合がある。こうした状況を改善するため、サンプルなどのほか、店舗向け製品勉強会の実施や、詳しい説明を記載した掲示用のPOPを用意するなど、よりわかりやすい販促サポートに取り組んでいく方針だ。

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