ラッピングフィルム市場、コロナ禍で内食化進むなか生活必需品として需要が急増

山田陽美(ライター)
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旭化成ホームプロダクツ:防災や食料問題への貢献などサステナビリティーへの取り組みを推進

旭化成ホームプロダクツでは、サステナビリティーへの取り組みの一環として、防災に役立つ「サランラップ」活用法や、「サランラップ」や「ジップロック」を活用した冷凍保存方法などの情報発信に力を入れている。

旭化成ホームプロダクツ「サランラップ」

もしものときのサランラップ活用術を提案

 旭化成ホームプロダクツでは、サステナブルステートメント「あたりまえのまいにちを、この先も、ずっと。」を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進している。その一環として8月30日から9月5日の防災週間に、防災に役立つ8種類の「もしものときのサランラップ活用術」を特設サイトで公開した。

 新型コロナウイルス感染防止のため、会社や自治体で今までどおりに防災訓練を行うことが難しくなっている。こうした状況を踏まえ、家庭での防災訓練を提案し、在宅防災訓練で実施してほしいことをまとめた「在宅防災訓練チェックリスト」も同サイトで公開するほか、災害時に役立つ8種類の「サランラップ活用術」を紹介している。

 たとえば、食器にラップを敷いて食事をすれば汚れないので節水となる。手にラップを巻き付ければ使い捨ての手袋にる。また、生ごみやおむつなどのニオイが気になるごみは、バリア性の高い「サランラップ」でしっかり包むことで、ニオイ漏れが抑えられる。

 同社公式Twitter、公式YouTubeチャンネルで、「サランラップ活用術」8つをまとめて紹介する動画を配信。また、Twitter漫画家4名が、実際に在宅防災訓練に挑戦して、その体験を踏まえたオリジナル漫画を公開した。さらに、企画の趣旨に賛同した料理メディアでも、防災に役立つ「サランラップ」の活用術を紹介するなど、多方面に企画が広がりをみせている。

4年連続で「おにぎりアクション」に協賛

 同社では食料問題への取り組みにも力を入れており、N P O法人T A B L EFOR TWOがアフリカ・アジアの子供たちに給食を届ける「おにぎりアクション」に4年連続で協賛している。このアクションは、おにぎりにまつわる写真をSNSに投稿するとアフリカ・アジアに給食が5食届く企画。同社公式TwitterとInstagramでは、「サランラップ」で包んだおにぎりや、「サランラップに書けるペン」でメッセージやイラストを書いたおにぎりの画像を募集するキャンペーンを実施。抽選でオリジナルエコバッグや商品の詰め合わせなどをプレゼントする。

 おにぎりアクション同様に、同社では近年、社会問題となっている食品廃棄削減への取り組みとして冷凍保存方法の発信に力を入れている。ホームページでは、野菜を中心に100種類近い食材別の「サランラップ」や「ジップロック」を活用した冷凍保存方法を公開。11月からは冷凍保存をテーマとしたテレビCMも放映し、浸透を図っていく。冷凍保存を効果的に活用することで、家庭での食品廃棄削減に貢献することができると同社では考えている。

 今後も引き続き、「サランラップ活用術」などの情報を積極的に発信することで、社会課題に取り組んでいく考えだ。

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