ドリンクヨーグルト市場、健康増進の高まりを追い風に再び拡大基調に

山田陽美(ライター)
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森永乳業:50年の研究成果がつまった「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」が大好評

今年の春に発売した森永乳業の「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」が好調だ。実際に効果を実感できることからリピート購入につながっている。この秋は「ビヒダス のむヨーグルト」シリーズのリニューアルを図った。

た森永乳業の「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」「ビヒダス のむヨーグル ト」シリーズ

効果が実感できリピート購入者が続々

 1969年に健康な乳児から発見された「ビフィズス菌BB536」。森永乳業では、50年以上にわたってビフィズス菌、腸内フローラの研究に取り組んでおり、数多くの機能性を明らかにし、さまざまな商品に応用してきた。「ビヒダス ヨーグルト」シリーズはすべての商品に「ビフィズス菌BB536」が配合されている。

 この春は「50年の研究品質」をキーメッセージに、便秘気味の方の便通を改善する機能性ヨーグルト「ビヒダス ヨーグルト便通改善」を発売した。

 便秘気味で悩んでいる人は数多くいるといわれており、そのなかでも通常のヨーグルトや食品では効果実感が弱く、便秘薬に頼っている人も少なくない。そこで同社ではこれまでの研究成果をもとに、日々の食生活に取り入れやすいヨーグルトで、便秘気味の人の便通を改善する機能性表示食品のヨーグルトを開発した。

 今年6月にはテレビCMで、「ヨーグルト業界初の便秘気味の方の便通を改善するヨーグルト」として訴求したところ、好調な売れ行きとなっている。また、WEBでの3日間モニターキャンペーンも大きな反響となった。

 「便通改善」というわかりやすいネーミングは、便秘気味に悩む人にダイレクトに伝わりやすいことからトライアルを獲得することに成功。また、効果が実感できることからリピート購入につながり、流通からも高い評価を受けている。好調な実績を受けて、秋以降も配荷がさらに広がり、店頭での露出も高まっている。引き続き、認知を広げてトライアルを獲得していく考えだ。

機能とおいしさを両立「ビヒダス のむヨーグルト」シリーズ

 この秋は、同社独自の素材「ビフィズス菌BB536」を配合した機能性表示食品「ビヒダス のむヨーグルト 脂肪ゼロ」の容量を900gにリニューアルし、新商品2品を発売した。栄養機能食品(カルシウム)の「同 鉄分+カルシウム プルーン味」は、「ビフィズス菌BB536」に加え、鉄分とカルシウムを配合したプルーン味。栄養機能食品(ビタミンE)の「同 ビタミンC+ビタミンE レモン味」は、ビタミンCとビタミンEを配合したレモン味。パッケージもブランドとして統一感のあるものを採用した。機能とおいしさを両立させたドリンクヨーグルトで、日常的に飲用してもらうのがねらいだ。

 50年の研究成果が詰まった「ビヒダス」ブランドとして、これからもコミュニケーションを行っていく予定だ。

 一方、ヨーグルト業界で初の肌の保湿力を高め、肌の潤いを保つ機能性を表示した「森永アロエヨーグルト アロエの力」も堅調に推移。この秋はパッケージをリニューアル。商品の訴求ポイントである「肌の保湿力を高め、肌の潤いを保つ」機能があることを目立つように表示し、店頭で手に取りやすくした。

 この秋は、美容に関心の高い女性をターゲットに、プロモーションを展開。「ヨーグルトで肌ケア」することが日常になるように引き続き、啓発活動を行っていく

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