市場規模は3年後約6兆円!?「Vegetive」シリーズで植物置き換え食品市場開拓を狙う、イオンの戦略とは?

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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「攻め」のラインアップ拡大をめざす

 同シリーズのラインアップは、現在6品目。ここに新たに「ひよこ豆と玄米からつくった スパゲッティタイプ」(240グラム、税別298円)、「豆乳からつくった クリームソース」(80グラム、128円)、「大豆からつくった ボロネーゼ」(80グラム、128円)の3品目を加え、合計9品目にラインアップを拡大する。もともと早期の本格展開を目指し既存6品目は3月下旬に発売されていたが、新型コロナウイルスの流行状況などを考慮し、今回新しく3品目が追加となるタイミングで本格展開に踏み切った。

 今後はニーズに合わせ積極的に商品展開を行う方針だ。植物置き換え食品は今後ますます需要が高まると予想され、市場そのものの拡大を狙う「攻め」の姿勢を重視する。

 

本格展開発表後、販売量は前週比140%ヘ

 本格展開の発表が行われた9月30日以降、シリーズの主力商品である「大豆からつくったハンバーグ(バジル香るコク旨なトマトのソース、焦がし醤油香る玉ねぎソースの2品目)」の販売数は前週比140%となった。植物置き換え食品に対する世間の関心の大きさを物語っているといっても良いだろう。

 同シリーズは全国のイオン系列店約2000店舗で展開される。より身近に、手軽に普段の生活に取り入れてもらうことができれば、植物置き換え食品市場において大きなリードを握ることができそうだ。

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