カテゴリーフォーカス:輸入フルーツ、手頃な価格が支持され輸入量は増加基調

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局 文=山田陽美(ライター)
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注目メーカーマーケティング ドール

この夏は「スウィーティオパイナップル」で「家でも楽しい!!パイナップルBBQ」を訴求

ドール

甘酸っぱくてジューシーなパイナップル。おいしく栄養価が高く、しかもコストパフォーマンスにも優れている。ドールではこの夏、パイナップルを使ったバーベキューを訴求。SNSなどで多面的にプロモーションを展開していく。

お肉とパインは相性抜群 SNSなどで情報を発信

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、4月に緊急事態宣言が出され、外出自粛が求められるなか、家庭で楽しむさまざまな工夫がSNSなどを通して紹介されている。なかでもホットプレートの売上が伸長しており、昨今人気のキャンプやバーベキューを家で楽しむ人が増えている。

 そこでWithコロナ時代における「新しい生活様式」に対してドールでは、「家でも楽しい!!パイナップルBBQ」をテーマにこの夏、ホットプレートやスキレットを使うことで、家でも楽しめるパイナップルBBQを提案する。パイナップルはBBQにぴったりなフルーツで、焼くことで水分が蒸発し、糖分が凝縮するため甘みがアップする。また、パイナップルにはブロメラインという酵素が多く含まれており、お肉などのたんぱく質を分解する働きがある。お肉を加熱する前にパイナップルの果肉・果汁に漬け込むと柔らかさと味わいがアップする。

 同社ではパイナップルと相性のよい「パイナップル焼肉」や「チキンのBBQパイナップル」などのレシピを、SNSや公式ホームページを通じて提案。また、売場を演出する店頭販促資材も多数用意し、夏の「パイナップルBBQ」を積極的に訴求していく。

 さらにパイナップルはコストパフォーマンスが高いのが特徴。中玉サイズの可食部は800g程度で、1人あたり100g食べることを想定すると8回分、4人家族なら2回分となる。フレッシュパインのコスパの高さも店頭でアピールしたいところだ。

パイナップルは腸内環境改善に効果あり

 日本でバナナに次いで輸入量が多く、日本人に馴染み深いパイナップル。甘酸っぱくておいしいのはもちろん、栄養価も高く、食物繊維やビタミンB1をはじめ、ビタミンA、ビタミンC、クエン酸、カリウムが豊富。ドールでは、2018年に日本人女性を対象とした初めてのパイナップル摂取による臨床試験を実施した。臨床試験では、日本人女性が1日あたり100gのパイナップルを4週間継続摂取することで、肌の調子の改善、腸内環境の改善による便通の改善効果があることが明らかになっている。

 日本人の味覚に合わせて開発された、ドールの「スウィーティオパイナップル」は、酸味を抑え、豊潤な甘さと香りが特徴で、果肉が鮮やかな黄色みを帯びていることから「黄金パイン」とも呼ばれている。同ブランドは、世界中の食品・飲料の味を評価する国際的な審査機関旧iTQi(国際味覚審査機構)にて、2014年から19年まで6年連続で最高評価である最優秀味覚賞3つ星を受賞。世界が「スウィーティオパイナップル」の香りやみずみずしい味、香りなどを高く評価している。

 今年秋冬に、ドールではパイナップル頭部の葉を産地で取り除いた状態での輸入を検討中。産地ではカットした葉を苗として再利用して新しいパイナップルを栽培でき、日本の家庭では葉が無いため購入後持ち運びやすく、ごみ削減にもつながる。

 同社では、今後、循環型農業の推進と購入者への配慮を考えた商品づくりを進めてゆき、パイナップルの購買を促進していく考えだ。

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