なぜあの商品は何度も買われるのか?お客様をつかむ「習慣インサイト」の見つけ方

博報堂 ヒット習慣メーカーズ
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 個々の兆し習慣について、それを実践する人のイメージが浮かび上がってきたら、複数の兆し習慣のグルーピングを行い、「習慣インサイト」を見立てていきます。

グルーピングでより本質的な「インサイト」をつかむ

 なぜグルーピングをする必要があるのでしょうか? 例えば、糖質オフを行う理由だけを探ると、糖質オフにしか通用しない特殊な結論に偏ってしまう可能性があります。だから、商品やカテゴリーを越えた兆し習慣をグルーピングすることで、より本質的な習慣インサイトにたどり着きやすくなるのです。

 では、糖質オフ習慣とレコーディングダイエット習慣をグルーピングした場合を考えてみます。糖質オフは、これまでのような過度な食事制限は必要なく、お肉や魚などはたくさん食べてもいいダイエット手法として人気です。

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 一方で、レコーディングダイエットは、日々の食事量などを記録し、栄養の偏りなどの太る原因を明確にすることで、心や体に必要以上の負担をかけることなく痩せることのできるダイエット手法として人気です。

 例えば、これらの2つの習慣は、「運動せずに手軽に痩せる習慣」と括ると、新習慣を考える上でさまざまな商品やサービスと組み合わせることができそうです。このように、自社の商品やサービスと組み合わせられるレベルまで習慣インサイトを整えることこそが、グルーピングする理由です。

 グルーピングをする際には、共通する習慣インサイトでまとめます。糖質オフ習慣もレコーディングダイエット習慣も、「運動せずに痩せたい」という人々の「心のツボ」を刺激したという共通点がありましたが、この共通するインサイトが本質的であればあるほど、この後にやる習慣化コンセプトが強くなります。ただ、考える際に、あまり構えすぎると時間がかかってしまうので、まずは大胆にグルーピングしていき、徐々に精度を高めていきましょう。

 なお、兆し習慣を例にとって説明しましたが、グルーピングの考え方は兆し習慣も衰退習慣も共通します。衰退習慣の場合は、人々がその習慣から離れてしまった理由の共通点を考えることで、グルーピングを行います。

グルーピング

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