進化続けるスーパーマーケットのピザ プロの職人が有力4社の商品を忖度なしでレビュー!
明らかに本格化しているが、課題は高い完成度をいかに維持するか
4社を比較した結果、昨今のスーパーマーケット各社が取り扱う総菜ピザは、数年前にインストアベーカリーで取り扱っていた『ピザパン』とは異なり、より本格的なピザに近づいている。
しかしながら、マルゲリータはトマトソース、モッツアレラチーズ、オイル、バジルというのがレシピの基本だ。使用する具材は本物志向のお客さまのニーズに応えるためにも、イメージ先行ではなく、実際に本場のピザを食し、「ピッツア」を理解した上で工夫をお願いしたいところだ。
他方、取り組み次第ですぐに改善できる点もある。課題として多く見られた焼きの不足は、焼き具合を左右する機材の操作性やその教育をしっかり行うことで防げる。誰が調理をしても安定したピザの完成度・品質を維持することは各店のマニュアルで徹底しておきたい。


ピザ専門店、宅配ピザ、ファミレス、冷凍ピザなど、消費者の選択肢も増え、ピザを巡る競争が厳しくなる中、スーパーマーケットの総菜ピザはまだまだ伸びしろがありそうだ。