今期、新たなアイテムを積極的に投入「消臭」など拡大するニーズに応える=コーコス信岡

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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コーコス信岡
消臭ブランドの「ニオイクリア®」では、合計21アイテムの靴下を揃える計画だ

「ニオイクリア®」を大幅に拡充

コーコス信岡は、春夏商戦に向け、新アイテムを積極的に投入する。「消臭」「カジュアル」といったキーワードのもと、ワークウエア分野で拡大するニーズに応える商品政策に注力、ユーザーの支持獲得をめざす方針だ。

 伸長カテゴリーのうち、同社が今期、最も力を入れるものの1つは「消臭」関連分野である。近年、地球温暖化の影響により猛暑の日も多く、ワークウエアを取り巻く環境も大きく変化している。その中、より快適に働ける商品のラインアップを大幅に強化する。

 消臭分野で主軸に据えるブランドは「ニオイクリア®」。“実感消臭”を掲げており、単に消臭効果を数値で表すのではなく、実際に人が使用し、においの軽減を感じられることを基準としている。今期は「猛暑! on COOL(モーションクール)」をテーマに定め、暑い環境でも涼しく、快適に働ける商品を投入する。

 既存の各種インナー、コンプレッションに加え、ポロシャツ、靴下、下着などを新たに発売。とくに臭いが気になりやすい靴下は、「ハイパー」「オールラウンド90°」「アクティブ」といった用途やテイストで異なる3シリーズを設けて、合計21アイテムを揃える計画だ。

カラフルなワークシューズ

コーコス信岡
安全靴のブランド「ZG(ジーヂー)」では、従来にないカラフルな商品を投じる

 主力ブランドである「グラディエーター」の品揃えも強化する。

 そのうち2016年の発売以降、今もファンを増やし続けているワークウエアの「Gカーゴ」。コンセプトは「強さとここちよさの融合“極み”カーゴパンツ」だ。「カジュアルテイスト」でおしゃれな見た目ながら、過酷な作業現場での使用にも耐えられる機能、品質を備えているのが特徴。今期、新規アイテムを投入、さらに拡充を図る。

 安全靴のブランド「ZG(ジーヂー)」では、従来にない軽量でフィット感抜群のダイヤル式を採用した新商品を投じる。イエロー、レッドなど、見た目にも鮮やかなカラーを含む5色の展開により、売場での注目度も向上させる。「売価は4000円前後を想定、ホームセンター(HC)企業の売上に貢献できる商品になると考えている」と胸を張る。

 このほか、アメリカンテイストが特徴のブランド「ディッキーズ」でも、2年振りに新たに2シリーズのワークウエアを発売。

 今回、紹介した商品はいずれも、価値や魅力、特徴を強くアピールできる売場づくりにも取り組む考えだ。HC企業の売場において、コーコス信岡の商品群の存在感がさらに増しそうだ

「『楽』『快適』な商品でファンを増やしたい」

コーコス信岡 喜多村浩司氏
営業本部営業二部部長代理 喜多村浩司氏

 「消臭」をキーワードとする需要が大きく伸びている。HCの売場を見ても芳香剤はじめ関連商品の売場は毎年広がっており、今後もそういった動きはさらに強まると分析している。これに合わせ、当社では「ニオイクリア®」ブランドに多様な商品を投入して、ラインアップを強化する計画だ。

 ニオイクリア®は、“実感消臭”を目標としており、高い自主基準を設けている。公的検査機関の協力とも連携、お客さまが本当に効果を感じられるような商品になるよう努力している。

 昨年、ニオイクリア®のインナー、コンプレッションは大ヒットを記録した。しかし興味はあるがまだ体験していないという、潜在需要はまだまだ大きいと感じている。今年は幅広いカテゴリーの新商品を発売することにより、新たなファンを獲得していきたい。

 また快適な労働環境を実現する方針のもと、ファン付き作業服にも力を入れる。われわれの予想を大きく超えるほどのヒットとなった「ディッキーズ」のファン付き作業服でも、生地に改良を加え、機能を増強した商品を新たに出す。

 近年、ワークウエアを取り巻く環境は変化している。地球温暖化の影響で猛暑が続く一方、お客さまの嗜好も多様化する。その中、従来は売れていても急に動きが鈍化する商品も出てきており、今後も同様の傾向は続くとみている。

 今年はオリンピックが開催され、マーケットやニーズはさらに大きく変わるはずだ。その中当社では、使えば「楽」「快適」と感じる商品をもっと充実、ファンを増やしていきたい。

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