お手軽メニュー提案でユーザー拡大
創味食品の「だしのきいたまろやかなお酢」は、りんご酢に素材の旨味を生かした一番だしを加えた調味酢のヒット商品。さまざまなメニュー提案に加え、味わいに汎用性を持たせたことで使用シーンが広がり、幅広い世代に受け入れられている。
使い勝手のよさで伸長する調味酢のマーケット
焼き物や煮込み料理の隠し味、ドレッシング代わりとしてサラダにかけるなど使用シーンの広がりにより需要が拡大する食酢。なかでも調味酢については、汎用性の高さや使い勝手のよさについての認知が広まりつつあり、直近のPOSデータでも好調に推移している。
創味食品では調味酢市場が拡大するなか、安全・安心な国産素材にこだわった酢を食卓に広めたいとの思いから、「だしのきいたまろやかなお酢」(通称:だしまろ酢)を開発、2019年3月1日より発売を開始した。
最大の特徴は国産・厳選素材へのこだわり。燻香がマイルドで素材の持つ旨味が特徴の「焼津産花がつお」と、味が濃く香り高い透明なだしが特徴の「利尻昆布」を使い、昔ながらの丁寧な製法で一番だしを抽出。酢が苦手な人でも食べやすいよう、素材の旨味を生かした一番だしを配合することで、風味と旨味が調和した口当たりのよい、まろやかな味わいを実現した。また、仕上げとして国産のゆず果汁を加えることで、フルーティかつ女性にも好まれるやさしい味わいに仕上げている。
テレビCMには、国民的タレントの明石家さんまさんを起用。9月15日より放映している新CM「だしまろ酢3秒クッキング」編では30秒タイプで3種類、15秒タイプでは2種類のレシピを紹介しており、「だしまろ酢」1本で簡単にいろいろな料理をつくれることを訴求。また、若年層への認知拡大を目的としたPR施策として「だしまろ酢3歳からクッキングキッズフォトコンテスト」を11月1日から20年1月9日の期間で実施し、誰でも手軽に酢を使った料理ができる点を訴求している。
店頭プロモーションとしてCMメニューの試食販売を実施
「だしまろ酢」は3月の発売以降、順調に売上を伸ばしているが、新CM「だしまろ酢3秒クッキング」の投入により、需要期を過ぎた9月以降も順調に出荷数を伸ばしており、11月20日現在で350万本を突破した。
同社ではヒットの要因として、通常の“だし入り酢”であれば用途が酢の物などの和食の副菜に限られるが、「だしまろ酢」は和洋中問わず美味しく仕上がるように味に汎用性を持たせたことで、酢をよく使う中高年以外の若年層にも利用が広がったことが大きい、と分析している。
酢は一般的に味を決めるのが難しい調味料とされているが、「だしまろ酢」はだしが入っているため、“かける”だけ、“あえる”だけなど、「〇〇するだけ」で誰でも簡単に味を決めることが可能。とくにゆずの香りはジャンルを問わず、さまざまな料理と相性がよいため、炒め物や揚げ物など、和洋中を問わずさまざまなメニューに使用でき汎用性が高い。
秋冬の店頭プロモーションではテレビCMと連動し、焼くだけメニューとして「ブリの照り焼き」、あえるだけメニューとして「カニときゅうりの酢の物」、漬けるだけメニューとして「ピクルス」を紹介する、店頭での試食販売を展開する。また、日本テレビ「ヒルナンデス」のインフォマーシャルにて、年末年始に向け「豚肉のさっぱりやわらか煮」と「紅白なます」を紹介し、簡単におもてなしメニューがつくれることを訴求する。創味食品では今後も、テレビCMやキャンペーン、さまざまなメニュー提案を通じ、「だしまろ酢」の使用シーン拡大につなげていきたいとしている。