ブランドバックで急成長するラクサス児玉昇司社長が教える サブスクリプションモデル成功のポイント!

2019/05/29 05:07
兵藤雄之

2019年5月8日から10日の3日間、東京ビッグサイトにて、第28回「Japan IT Week春(後期)2019」が開催された。そうしたなか、セミナーおよび展示内容を通じ、流通小売業にとって気になるキーワードに関する動向をレポートする。第2回は、多くの企業が導入を進めたい、サブスクリプション(定期購入)モデルについての成功のポイントを解説しよう。

ブランドバッグのサブスク「ラクサス」で急成長を遂げているラクサス・テクノロジーズ
ブランドバッグのサブスク「ラクサス」で急成長を遂げているラクサス・テクノロジーズ

初回トライアルから有料サービスへの移行率は90%以上 

 「定額で継続して提供されるサービス」、サブスクリプションサービス(以下、サブスク)を活用する企業が増えている。今回の出展にはサブスクモデルへの対応をウリにしているITサービスも数多く見られた。

 現状、サブスクサービスには、大きく分けて、モノのサブスク、コトのサブスクがある。このうち、モノのサブスクとして成功を収めている企業があるカテゴリーには、コンタクトレンズ、電動歯ブラシ、女性服、食材、コスメ、カ―シェア、絵本、ブランドバッグなどがある。

 ブランドバッグのサブスクで急成長を遂げている企業といえば、ブランドバッグのシェアリングエコノミー「ラクサス」を提供するラクサス・テクノロジーズ(東京都/児玉昇司社長)だ。

 ラクサスは月額利用料6800円(税別)で、エルメス、シャネル、グッチ、ルイ・ヴィトンなど、平均で30万円程度するブランドバッグを、無期限、個数無制限で利用できるサービス。現在、会員数は30万人超、サービスを開始して51カ月になるが、その間の累計利用額は350億円にのぼっている。

 57の高級ブランドを取りそろえ、在庫は3万個にも及ぶ。しかしこれらの所有者は、同社ではなく一個人だ。個人で所有しているブランドバッグを、ラクサス・テクノロジーズが預かり、それをサブスクサービスとして貸し出すシェアリングエコノミーであり、シェアリングエコノミーとしては国内で№1の実績になるという。

 ラクサスを利用するには専用アプリのダウンロードが必要になるが、会員登録をすると1万円分のポイントがプレゼントされ、当初の1カ月は実質無料で、ブランドバッグを「とっかえ、ひっかえ」借りることができる。有料サービスへの移行率は90%以上、登録後9カ月以上の会員が98%で、一度、利用すると、ほとんど脱落することがない。

 

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サブスク成功のための3つのポイント!

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