主婦世帯における食卓出現素材の伸長率ベスト5は「麹」「カット野菜」と……

2019/05/14 05:00
兵藤雄之

ファベックスイベントゾーンでは、「食の未来~食MAP®『食卓10年トレンド』」(特別協力:大日本印刷)の展示が行われていた。「食MAP」は、食卓Market Analysis and Planningの略で、首都圏30Km圏内在住の主婦・単身を対象に、食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査したもの。生活の現場である「食卓」を365日継続的に調査することにより、毎日の食材の購入から調理、消費という一連の消費者行動をもとに、POSデータなどではわからない生活シーンを明らかにできるという。

目立つ健康系、簡素化系の躍進

 現在、配偶者のいる主婦(2069歳)世帯を対象にした「家族食MAP」と、単身者(2064歳)を対象にした「シングルス食MAP」とがあり、家族食MAP199810月から、シングルス食MAP200811月から調査を開始している。

 今回の展示では、それぞれメニュー10年推移、材料10年推移と、簡単な分析結果が記されていた。 

 それでは主婦世帯から見てみよう。

 まずメニュー10年推移から。伸長率については、ランキング上位(1位~5位)は「あめ・キャラメル・グミ」、「炭酸水」、「トマトジュース」、「その他のナッツ類」、「ドリンクヨーグルト」となっており、ナムル、野菜のマリネなど「作り置き野菜副菜」、トマトジュース、ドリンクヨーグルトなど「健康飲料」、ナッツやプチトマトなど「健康素材」の伸びが目立つという分析がなされている。

 出現ランキング(メニューとしての登場数)では、「ご飯」「麦茶」「味噌汁」「ミックス野菜サラダ」「ビール」の順で、プレーンヨーグルト、プチトマト、麦・胚芽米ご飯が好調という分析だ。ランキング上位の10年伸長率を見ると、ビールは「0.96」で1.00を割り込んでおり、晩酌の機会の減少という印象とマッチしている。日本酒の伸長率も「0.98」だった。

 次に材料推移。伸長率のランキング上位は「麹」、「生の薬味野菜(刻みねぎ等)」、「あめ・キャンディー(タブレット状(錠菓)の菓子、飴菓子を含む)」、「カット野菜(きんぴら用、サラダ用、なべ物用等の野菜のカットセット)」、「オートミール、コーンフレーク以外のその他のシリアル(玄米フレーク等)」であり、カット野菜、冷凍野菜などの「簡便野菜」、冷凍肉・魚、魚の缶詰の「簡便肉魚」、ミックスナッツ、くるみなどの「ナッツ類」、麹,きな粉などの「健康素材」が伸長している。

 出現ランキング(材料としての登場数)では、「濃口醤油」「たまねぎ(紫たまねぎを含む)」「にんじん(冷凍のにんじんは別項目)」「その他白米」「菜種油(キャノラー油)」の順で、「オリーブ油」が好調、濃口醤油、味噌などの「基礎調味料」が低下している、という分析だ。ちなみに濃口醤油の10年伸長率は「0.96」だった。

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単身世帯のメニューで食卓出現率が上がったのは「その他シリアル」や「蒸し鶏」

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