SHEIN TOKYO「売らない店」現地レポート!担当者が明かす、低価格3つの理由とは

植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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SHEINが自らを「環境問題解決の先行者」と語る理由とは?

SHEIN TOKYO外観

 サステナビリティ意識の欠如が取り沙汰されるSHEINだが、「当社はサステナビリティを促進する取り組みを多く行っており、そのことも発信していく予定だ」(SHEIN担当者)と話す。

 たとえば、前述した平均余剰在庫水準の引き下げにより、ファッション業界で一般的だった『大量生産・大量廃棄』から脱却し、環境問題の解決につなげたい考えだ。ほかにもSHEINは、2022年6月に、衣類の循環維持や衣類廃棄物の削減、衣類廃棄物の影響を受けた地域の環境改善や修復を支援する「EPR基金(拡大生産者責任基金)」を設立している。

 「22年5月にはリサイクルポリエステルを使用した新コレクション『evoluSHEIN』の発表も行っている。われわれはむしろファッション業界における環境問題解決の先行者といっていいだろう」(SHEIN担当者)。

 SHEIN担当者は「ビジネスモデルや社会的な取り組みを積極的に発信していくことで、消費者に『SHEIN』についてより深く理解してもらいたい」と今後の展望を話す。

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記事執筆者

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修士課程修了後、関西のグルメ雑誌編集部を経て、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。関西小売市場やDX領域を中心に取材・執筆を担当している。現在は大阪府在住。

まとまった休日には舞台・映画鑑賞を楽しむほか、那智勝浦へ弾丸旅行に出かけることも。世界各国の家庭料理を再現するのも趣味のひとつだが、料理に入れたスパイスで歯が欠けたので今は控えめに取り組んでいる。

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