近鉄百貨店は3月11日、南都銀行(奈良市)と地域商社事業に関する連携協定を結んだ。奈良県の地域産品の販路拡大を両社が協力しながら後押しする。
近鉄百貨店は2018年3月、奈良店の地下1階に「大和路ショップ」を新設、自治体や生産者と開発した32商品をはじめ、常時100種類以上の地域産品を販売している。今年4月中旬には橿原店(橿原市)の地下にも「大和路ショップ」をオープンする予定。
南都銀行は近鉄百貨店に生産者を紹介したり、新たに商品開発を行う場合の資金調達への対応を検討したりする。また、商談会の実施や生産者の事業化計画の支援を両社で協力して行う。
地域商社事業は、地域の農産品や工芸品などの販路開拓を支援するために政府のまち・ひと・しごと創生本部が所管している事業で、地方創生推進交付金により、これまで100カ所以上の地域商社事業の設立などを支援している。2カ月に1回は、地域商社協議会を開催し、地域商社事業間の連携を図っている。
近鉄百貨店奈良店「大和路ショップ」で販売する地域産品の一例