漬物・キムチ市場、ポジティブなイメージが広がり、漬物の存在感が高まる

ライター:山田陽美
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浅漬けとキムチカテゴリーの金額PIおよび金額PI対前年推移

乳酸菌に注目が集まるキムチ たくわん、らっきょうは微減

 キムチの期間通算の金額PIは、5937円で同5.4%減。浅漬け同様に4月から前年割れが続いている。キムチはそのまま食べるだけでなくキムチ鍋や炒め物など、料理でも活用されており、コロナ禍で需要は拡大した。また、キムチに含まれる乳酸菌に注目が集まり、美容や健康に気づかう人は毎日の食生活に取り入れている。東海漬物では、漬物由来の乳酸菌を配合した商品やにんにくを使用していないキムチなどを展開。また、単身者や夫婦世帯向けのパーソナルタイプのキムチを展開し、さまざまな需要に応えている。

 漬物の代表であるたくわんの金額PIは3020円で同3.2%減。ご飯の消費量が減少したことで長期的にダウントレンドにある。一本物や刻みタイプなどが展開されている。健康志向を追い風に堅調に推移していた梅干だが、金額PIは2344円で同6.1%減。また、カレーに欠かせないらっきょうの金額PIは、894円で同0.4%減となった。

 コロナ禍で在宅時間が増えたことで、自家漬けに挑戦する人が増え、「ぬかどこ」がヒットした。また、浅漬けやらっきょうなどはヘルシーなおつまみとして、家飲みニーズの受け皿となっている。漬物に対してポジティブなイメージが広がり、存在感は増していることから、引き続き価値を訴求して需要を高めていく必要がある。

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