消費者の変化と原価高騰に対応し、2022年の食品スーパーはこう動く! 食品MD総まとめ!

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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来店動機となるPB開発が活発化

 食品強化を進めるDgSなど業態を超えた競争が激化するなか、選ばれる店になるための基本戦略としては、SMの強みである生鮮食品を軸に、鮮度向上や、カット野菜や魚の切り身、味付け肉などを拡充し利便性の提供に取り組むのも効果的だ。また、プライベートブランド(PB)をはじめとする、自社にしかない、来店動機となるような独自商品も有効な施策の1つである。従来、PBにおいてはナショナルブランド(NB)と同等の品質の商品を低価格で提供する戦略を採る企業が少なくなかったが、最近では競合との差別化のために味や品質を追求したり、NBにはないニッチな商品を開発したりする企業も多くなってきた。

ドン・キホーテのPB商品
ドン・キホーテは21年2月にPB「情熱価格」をリニューアルした

 ドン・キホーテ(東京都/吉田直樹社長)は21年2月、PB「情熱価格」をリニューアル。品質や安さに加え、思わず手に取りたくなる「驚きのニュース」を訴求した商品開発や販促に取り組み、売上を伸ばしている。リニューアルで商品の特徴を約70文字の商品名に詰め込んだ「年間売上5億円突破 ナッツを愛しすぎた担当者が独断と偏見で決めたアーモンド・カシューナッツ・くるみの黄金の究極比率 食塩・油を使わないこだわり」(315g/推奨売価698円)は、以前から年間売上約5億円だったが、リニューアルで7億円を超え、非食品を含む「情熱価格」全体で最高売上高を記録する商品に成長した。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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