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店舗の更なる省エネ化、マーケティング強化を実現する次世代照明が新登場

パナソニック株式会社は、照明に「省エネ性」と「快適性」を高めるほか、位置情報サービスを組み合わせることで、業務の最適化や顧客サービス向上を実現する新無線照明制御システム「LiBecoM(リベコム)」の提供を24年11月より開始した。照明を軸にした付加価値の高い空間づくり、ソリューションで顧客満足度の高い店舗づくりを支援する。

LED化による省エネからさらに高い効果を発揮

 小売業において省エネ需要の高まりにより、LED照明への切り替えが進んでいる。国内の照明機器で高いシェアを占めるパナソニックは、節電型・省エネタイプのLED照明の性能アップを実現することで、省エネ化に貢献してきた。さらに省エネ性能を高めるために、新無線制御システムを採用。センサーを活用することで、室外が明るい時と暗い時に合わせて室内の照明の照度をコントロールすると同時に、人がいる場所やいない場所をセンサーで感知することで、最適化を行いながら、高い省エネ効果を発揮できるようにした。タブレット上で省エネ率を確認することができ、より省エネを実感できるのも魅力だ。
 蛍光灯からの切り替えはもちろん、LEDからLEDへの切り替えでも、省エネ効果が期待できる。

店舗空間の価値を高める演出効果と快適性

 「リベコム」は、設定操作アプリを搭載したタブレットとシーン選択リモコンを使い、用途や店舗に合わせた最適な光による空間演出や快適空間づくりを簡単に行える。

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング事業部
ライフスタイルライティングBU 営業企画部 非住宅空間営業企画課
瀧 柚太郎 氏

 ライティング事業部 ライフスタイルライティングBU 営業企画部 非住宅空間営業企画課の瀧柚太郎氏は「季節に応じた光の演出を多彩に行うことができます。明るさや色調など絵の具のパレット感覚で簡単に設定できる数は、336色。豊富なカラー数で、最適な光の色を選ぶことができます」と話す。直感的に簡単に、誰でもが使いこなせることも魅力の1つである。

 さらに、スポットライト型のスピーカーを採用し、照明と連動させることで、セール告知などを店内に流すことができ、来店客とのコミュニケーションの向上を図れる。

 店舗の来店促進や滞留時間の延長につながる快適空間づくりに役立つ空気の清浄機能も見逃せない。スポットライト型ナノイーX発生機を組み合わせることで、快適な店舗空間を実現できる。この機能は、照明が消えていても単独で使用できるので、閉店後や開店前から使用することで、より空気環境に配慮した店舗づくりも可能だ。

照明機器との組み合わせイメージ(左:ワイヤレススピーカー、右:スポットライト型ナノイーX発生機)

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ビーコンを利用した位置情報サービスを活用

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング事業部
綜合企画室 照明立地活用プロジェクト
阿部 亮太 氏

 ライティング事業部 綜合企画室 照明立地活用プロジェクトの阿部亮太氏は「リベコムには、照明から発信するビーコン信号をその下にいる人のスマートフォンが受信することで、誰がどこにいるのかがわかる仕組みも備えています」と話す。

 ビーコンは、位置情報の取得に有効な技術だが、一般的にバッテリー式が多く電池交換が必要である。コンセント式もあるが、設置位置に電源があるかなどの設置条件があるため、なかなか最適な位置に設置できないことがある。さらに、遮蔽物があると正確な位置がつかめないなどのデメリットがあった。

 リベコムでは、照明制御用の無線モジュールがビーコン信号も発信する形態であることから、照明の給電をそのまま使えるためバッテリー交換が不要となる。さらに、天井に設置されるため、遮蔽物が少なく正確な位置がわかるというメリットがある。また、無意識に来店客が機器を触ることやコンセントに足が引っかかることでデータが取れなくなることや怪我をする心配がないのも天井設置の優位性である。

 この位置情報サービスは、省人化や顧客特性の把握および販促に効果を発揮することができる。まず、適切な人員で効果的に店舗運営を実現するために人員の位置情報を把握。「品出しなどの作業を効率よく行っているスタッフの動きをビーコンで把握し、その動き方をマニュアル化することで、他のスタッフの行動の効率化が図れます」と阿部氏。

 顧客体験(CX)の向上を図れることも小売業には大きなポイントになる。「お客さまの回遊行動を位置情報から分析して、売場づくりや効果的な販促施策につなげることはもちろん、プッシュ配信や来店ポイントの付与といったコミュニケーションにも活用できます」と阿部氏は語る。

実店舗でEコマースのようなマーケティングを実施

多機能でも導入しやすい設置・設定を実現したリベコム

 リベコムは、導入のハードルを下げる設計である。信号線工事や親器不要による短工期、省施工、省設計を実現している。さらに、初期設定の作業も軽減。「従来の当社無線調光システムと比べ、設定手順を簡素化しました。それによって、約1/2の設定時間になっています」と瀧氏。

短工期・省施工・省設計のリベコム

 今後は「位置情報サービスを活用して、顧客の課題を把握し、どのようなサービス展開が可能になるかを検討していきたいと考えています」と阿部氏は語る。

 瀧氏は「リベコムで制御できる照明器具を増やしていくほか、空調やセキュリティなど他システムと連動させることで、店舗全体の快適性や省エネを実現できるように、制御の幅を広げられればと思います」。

 より付加価値のあるソリューションへと進化できる可能性にも期待ができる次世代照明システムが「リベコム」である。

お問い合わせ先

パナソニック株式会社
エレクトリックワークス社 ライティング事業部
https://www2.panasonic.biz/jp/lighting/brand/libecom/