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店舗環境に合わせ空調設備を最適化「エナジーセーバー」により省エネ実現=アイリスオーヤマ

エネルギーコスト高騰による電力料金の大幅な値上げにより、年間で数億円単位の電気代の増加に頭を悩ます流通小売業は少なくない。なかにはそれだけで赤字に転落してしまいかねないところもある。そうした環境下、大きな省エネ効果を実現する、これまでにない省エネ手法が注目されている。アイリスオーヤマが提供する「エナジーセーバー」だ。

AIが室外機の動作を細かく制御
省エネと快適性を両立させる

BtoB事業グループメーカー本部執行役員本部長
本所翔平氏

 電気代高騰が続くなか、アイリスオーヤマでは、空調最適化による省エネソリューション「エナジーセーバー」の展開を本格化した。同事業を率いるBtoB事業グループメーカー本部執行役員本部長の本所翔平氏は、「最新の省エネ機能を備えた空調機器の導入で空調周りの省エネは完了とするところもあるが、実は、店舗や施設の環境に合わせた空調のフィッティングを行えば、さらなる3割、4割の省エネが実現できる」と語る。

 エナジーセーバーは、設置済みの空調機器の稼働状況をコントロールし、店舗や施設内の快適性を保ちながら、省エネにつなげるソリューションだ。

 一般に利用されている空調の省エネ方法としては、デマンドコントローラーによるものが多い。しかし、これは消費電力量が設定した最大値に近づくと送風に切り換えたり、停止させたりするもの。温度変化にムラがあり、空間内の快適性が損なわれやすい。

 それに対しエナジーセーバーは、エアコンの吸い込む側と、吹き出す側の両側にセンサーを取り付け、温度変化をリアルタイムに確認し、AIに搭載された自動プログラムにより、設定温度に応じ室外機の動作をコントロールする仕組みになっている。

大手スーパーでも続々と導入が進むエナジーセーバー

 導入に際しては、同社スタッフが現場で空調機器の稼働状況を診断、その空間にとっての最適を設定し、省エネ効果を検証する。

 また、店舗への設置に際しては、現場への影響が一切出ないというのも、導入をしやすくしている点だ。施工は閉店後に行い、翌日、営業時間中に最適化の設定をし、導入規模に応じて数日で省エネが実現できる。

 気になる導入コストだが、一括購入のほかに、毎月の電気料金の削減額だけで十分に余裕のある費用感で利用できるレンタル導入(5年または7年の契約)にも対応。

 毎月の電気料金は営業を続けている限り必ず発生する。なんら手を打たなければ、例年より2割、3割は、高いコストを払い続けることになる。そうしたなか、現場の負担感なく導入でき、店舗の運営コストを確実に削減できる省エネ手法は、経営トップならずとも、その導入効果を実感できるはず。

 エナジーセーバーの本格展開は今年の4月からだが、大手食品スーパーでも、ライフコーポレーション、オーケー、ベルクなどの旗艦店を中心に導入が着々と進んでいる。