【特別対談】東急ストア×フェリカネットワークス
コロナ禍で変わる購買行動の変化を捉える! 「ヒト軸」の買い回りレシートデータで見えてくる消費の最前線とは

文・構成=石山 真紀
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ただし、外部データとの比較を行う際、自社POSおよびバイヤーの感覚とずれてしまうと、そこで齟齬が生まれてしまうため、データの精度やボリュームといった点は重要ですね。さらに売場や M D を変更しただけでは不完全で、変更したことをどうやって対象者に知ってもらうか、といった顧客へのリーチ策も必要になると思います。

橋場 たしかにそうですね。当社のIDレシートデータは、継続利用基準を満たすアクティブユーザー 3万人のレシートを正確に手入力後、200チェーン/325 万商品を有する独自レシートマスタと突き合わせてデータ化しています。各チェーンの生鮮・惣菜まで分類しており、外食も含めた他チェーンもまたいで網羅的に見られる点は、他のデータにはない優位点です。また、リーチ策についても、アプリ利用者内のターゲットに対して販促等を仕掛けることができるため、分析結果に基づくCRMにも活用できます。

西野 CRMまでできるのもいいですね。

橋場 このようなデータをメーカーさまが提案にご利用されることについてはリテールさまとしてはどのようにお感じになりますか?

西野 外部も含めて広く見られるデータを使った提案は、ありがたいですね。

特定チェーン利用者の併用店舗

―― 最後に今後のデータ分析と顧客満足度向上についてお聞かせください。

西野 当社のデータ分析のノウハウはまだまだですし、さらに言えば分析はあくまで通過点で目的はそのデータをどう活用するかにあります。現段階で至らない点も多いですが、さまざまな購買データを活用しながら、最終的には売上の貢献や集客、顧客支持の向上につなげていきたいです。

橋場 IDレシートデータは既存のデータだけでは見えなかった事実を見える化でき、リテールさまでは自店・他店の支持理由分析や売り場改善とCRM、メーカーさまではリテールさまの状況分析やそれを踏まえた提案など幅広く活用できる可能性を持つデータです。顧客支持を獲得するための新たなファクトデータとして、多くの企業さまにご活用いただけたらと思います。

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