衛生分野のトップ企業・サラヤが推進する新型コロナ感染予防の取り組みとは

2021/05/26 07:30
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    感染予防を徹底するために商品開発と啓発活動を両輪で

     「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、感染対策の課題も変わってきています。当初はアルコール消毒剤が不足し、それをどう調達するかが問われていました。しかし今は違います。消費者からは『ポンプに触れずに使いたい』『エビデンスのしっかりあるアルコール消毒剤を使いたい』といった要望が上がり、小売業などの現場からは『アルコールボトルに何度も消毒液を補充するのが大変』といった悩みも聞かれます。そこでサラヤでは、こうした声に応えた商品の開発にも取り組んでいます」(戸室氏)

    商品写真
    自動手指消毒器PHD-L01(右)、顔認証サーマルカメラ手指衛生管理システム プロテゲート(左)

     そのひとつが、「自動手指消毒器PHD-L01」だ。一般的なアルコールボトルの場合、セットできる容量は1Lだが、同商品は10Lの大容量。これなら消毒液の交換回数が少なく抑えられる。さらに、人通りの多い場所や遠くからでも目立つ大型サイズである上に、ブースタイプで消毒液の飛散を防止する。ショッピングモールなどの商業施設はもとより、空港や駅などの交通機関やスポーツ施設といった多くの人が利用する場所での導入が進む。

     また、「顔認証サーマルカメラ手指衛生管理システム プロテゲート」(特許出願中)も画期的な商品だ。その最大の特長は、顔認証機能により測定した表面温度の記録を個人別測定データとして残すことができる点にある。つまり、従業員向けに利用すれば、その前を通るだけで日々の測定値が自動で記録・保存されるということだ。しかも、手をかざすと消毒液が吐出される。感染から身を守るために必要な機能が1台に集約されたというわけだ。

     サラヤでは、こうした課題解決につながる商品開発はもちろんのこと、感染予防のための啓発活動にも力を入れている。

     「どんなに職場内で感染対策を行っても、家庭での感染予防がおろそかになっていては元も子もありません。家庭内感染が増えている今こそ、手を打たなくてはと考え、コンシューマー事業部と連携し、『家庭の感染と予防ガイドブック』を作成しました※2。日本ヘルスケア協会監修のもと、菌やウイルスを家庭内に持ち込まない玄関消毒の大切さを訴求しています」(戸室氏)

     日本を代表する衛生分野のトップ企業として、全方位で新型コロナウイルスの感染予防にハードとソフトの両面から取り組むサラヤ。その推進力はますます高まっている。

    ※2 「家庭の感染と予防ガイドブック」はこちらからダウンロードください。

    サラヤ ホームページ

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