キリンが35年にわたる免疫研究から生んだ「iMUSE」、機能性表示食品としてリニューアル!伸長する乳酸菌市場に新たな提案

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グループ横断で人々の健康維持に貢献

 キリンの独自素材であるプラズマ乳酸菌の力を発揮させたのが「i MUSE(イミューズ)」ブランドだ。2017年に誕生し、これまで体調管理対策商品として展開してきたが、今年8月、「i MUSE 」ブランド6 商品が機能性表示食品制度の「健康な人の免疫機能の維持をサポート」に関する表示で、免疫機能で初めて消費者庁に届出受理された。

キリンビバレッジ マーケティング部 主任 遠藤 楓氏
キリンビバレッジ
マーケティング部 主任
遠藤 楓氏

 「2015年に機能性表示食品制度がスタートして以来、いろいろな機能性表示食品が出現していますが、免疫表示に関しては医療にまたがる領域でもあり、客観的な指標もわかりづらいことから、これまで実現していませんでした。ハードルが極めて高いにもかかわらず届出受理につながったのは、ひとえに信頼性の高いエビデンスによるものと思われます」と話すのは、キリンビバレッジ マーケティング部 主任の遠藤楓氏。待望の機能性表示食品となったことで、ブランド・パーパスの実現を加速したいと意気込む。「i MUSE 」のブランド・パーパスとは、「食を通じて、免疫維持をサポートすることで、世界の人々の健康で前向きな毎日に貢献する」というものだ。

 キリングループでは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン 2027」を策定し、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV*² 先進企業となる」ことをめざしている。その実現に向けて、既存事業の食領域(酒類・飲料事業)と医領域(医薬事業)に加え、長年培ってきた高度な発酵・バイオ技術をベースにして、人々の健康に貢献していくヘルスサイエンス領域(ヘルスサイエンス事業)を立ち上げ、育成を進めている。その一つとして「iMUSE」ブランドをグループ横断で展開し、健康維持に貢献してきた。とりわけコロナ禍の今、免疫維持ニーズの高まりに伴い、「i MUSE」ブランドを中心としたプラズマ乳酸菌配合の商品は、販売数量が昨年の約2倍のペースで好調に推移している。キリングループでは今後、国内のみならず、海外展開も積極的に推進していく考えだ。

*2 Creating Shared Valueの略。

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