SCANDIT 独自の技術で高速・高精度なスキャンを実現 日本ではイオリテール、オーケーでの導入・活用がスタート

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バックヤードの商品管理や在庫管理の業務にも活用

⼩売・流通業務におけるScanditソリューション適応対象

 Scandit Barcode Scanner SDKは、店頭でのレジレス決済端末だけでなくバックヤードの商品管理や在庫管理の業務にも活用できる。ディスカウントスーパーのオーケーなど、ネットスーパーで注文を受けた商品のピッキング用アプリでスキャンディットを採用している小売企業も多い。もし商品のピッキングでミスがあれば、発注した顧客からのクレームが出るだけでなく、商品の回収や再配達といった余計な業務が発生する。コスト削減努力によって安値を実現しているタイプの食品スーパーにとっては、コストアップ要因は極力排除したい。そのため、スタッフのスマホにスキャンディットを搭載して商品のバーコードをスキャンすることでピッキングのミスをなくす仕組みを開発している。

 オーケーのケースでは「2020年秋の導入検討開始後、2021年2月にはスキャンディット導入を発表していただき、結果として導入検討開始から1年足らずで正式稼働された」(関根氏)というように、スキャンディットの機能が高く評価され約1年での本格導入につながった。実際に導入後はピッキングミスが激減し、顧客満足度向上や従業員満足度向上といった効果を実現している。

 スキャンディットの導入メリットは、バーコードリーダー専用端末をスマートデバイスに置き換えができるため、TCOの大幅削減が可能になることに加え、店舗スタッフの在庫管理や発注業務の効率化による生産性の向上や、顧客へのストレスフリーなレジレス機能の提供、AR機能による商品情報の案内など、従業員体験と顧客体験の向上につながる点にある。

 「先行する欧米の小売業ではスキャン&ゴーとバックヤードの商品管理や在庫管理の業務の両方でスキャンディットを採用するケースが増えている」(関根氏)というように、
今後、日本の小売業への展開を本格化していく方針だ。

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