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米アマゾン、自宅車庫への配送サービスを4000都市以上に拡大

米アマゾンの自宅車庫への配送サービス
シカゴやダラスなど5都市では、生鮮を含む食品を車庫に届けるサービスも始めた

 米アマゾン・ドットコムは11月12日、EC(インターネット通販)利用者の自宅車庫への置き配サービス「キー・イン・ガレージ・デリバリー(Key In-Garage Delivery)」を米国内の4000都市以上に拡大すると発表した。

 同サービスは約50都市で先行実施していたが、同日からニューヨークやロサンゼルス、シカゴなどの大都市とその周辺地域に一気に広げた。

 キー・イン・ガレージ・デリバリーは有料のアマゾン・プライム会員向けのサービスで、利用するには米チェンバレングループのスマートキー「マイQスマートガレージ・ドア・オープナー」(アマゾンでの販売価格は29.98ドル)を車庫に設置する必要がある。

 米国では新型コロナウイルスの感染拡大でECの利用者が急増しているが、玄関先に配達された商品が盗難される被害も増加している。配達員との接触を避けながら、盗難を防げるサービスとして、車庫への置き配のニーズは大きいとアマゾンではみている。

 また、アマゾンは同日、生鮮を含む食品を車庫に配達する「キー・イン・ガレージ・グロサリー・デリバリー」をシカゴ、ダラス、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルの5都市の一部地域で始めた。

 アマゾンの食品スーパー「アマゾンフレッシュ」、またはアマゾン傘下の自然食品スーパー「ホールフーズ・マーケット」の商品をオンラインで注文し、自宅車庫で受け取ることができる。

 アマゾンフレッシュの1号店は今年9月、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のウッドランドヒルズにオープンし、その後、同州アーバインとノースリッジにも出店した。このほか、シカゴ近郊などで5店舗を出店する計画が明らかになっている。