ウォルマートは、スマートフォンでテキストメッセージを送ると商品の注文ができるサービスの実証実験を始めたことを明らかにした。メッセージや音声による会話型コマースの研究開発を進めている。
同社のテクノロジー部門「グローバルテック」とスタートアップの育成・支援を手がける「ストアナンバーエイト」の共同チームが、「ウォルマート・テキスト・トゥ・ショップ」のベータ版を一部の地域でテスト中であることを10月14日に公式ブログで明らかにした。
サービスを本格展開する時期は明らかにしていないが、ストアナンバーエイトの会話型コマース担当バイスプレジデント、ドミニク・エシグ氏は、「将来は広く利用できるようにすることを楽しみにしている」と述べている。
ウォルマートが2016年に買収したEC(インターネット通販)スタートアップ企業のジェット・ブラックは、ニューヨーク市の会員限定でテキストメッセージによる注文を受け付けるサービスを行っていたが、ウォルマートはジェット・ブラック事業から2020年に撤退した経緯がある。
また、ウォルマートはグーグルと連携し、音声アシスタントの「Googleアシスタント」を使って、同社のECサイトの商品を注文できる実証実験を2019年から続けている。