米ウォルマート、店舗従業員の四半期賞与廃止へ 時給引き上げで

ロイター
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米小売り大手ウォルマートは9日、数十年続けてきた店舗従業員への四半期賞与を段階的に廃止する方針を示した。時給引き上げに伴う措置。2011年11月、カリフォルニア州で撮影(2021年 ロイター/Fred Prouser)

[9日 ロイター] – 米小売り大手ウォルマートは9日、数十年続けてきた店舗従業員への四半期賞与を段階的に廃止する方針を示した。時給引き上げに伴う措置。

来年1月31日の会計年度末で廃止し、基本給に組み入れる。

広報担当者は発表文書で「従業員の圧倒的多数は、時給が給与の中で最も重要な部分だとしており、賞与を昇給額に組み込むことで、従業員は予測可能な給与を受け取ることになる」と説明した。

ウォルマートは先週、米国内の店舗で働く従業員56万5000人を対象に、時給を少なくとも1ドル引き上げると発表した。過去1年間で3回目となる賃上げにより、国内従業員の平均時給は16.40ドルになるという。

一部の米小売店やレストランは労働力不足で労働時間の短縮や業務の制限を余儀なくされており、人材を確保するため、従業員に1000─5000ドルの一時金を支給する企業もある。

ただ、政府の失業給付上乗せ措置が期限を迎えたことから、人手不足は緩和し始める見通しだ。

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