[シカゴ 26日 ロイター] – 米食肉加工最大手のタイソン・フーズは26日、国内の鶏肉工場労働者に対し、今後5週間、少なくとも1回の新型コロナウイルスワクチン接種を受けると毎週1万ドルが当たる宝くじを提供すると発表した。同社広報担当者によると、対象となるのは約50カ所の工場の従業員。
同社は8月3日、全従業員に11月1日までの接種を義務付けたが、労組加入者に対する義務化は労組との協議結果に委ねられた。同社は26日、この件について労組幹部らと協議中と説明した。
この時点で接種が完了していたのは、国内従業員約12万人中47%程度に当たる5万6000人だった。
広報担当者は、「われわれは既に、新型コロナから従業員を保護するため全力を尽くし続けるとの路線を堅持している」と述べた。
今回の宝くじ以前にも、同社はワクチンを接種した従業員に200ドルを支給するとともに、通常の勤務時間外または勤務地から離れた場所で接種を受けた場合、最大4時間分の時給を保証する措置を講じている。