ウォルマート、5〜7月期の営業利益は21.4%増、ECの伸びは6%に鈍化

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米小売大手ウォルマートが17日発表した第2・四半期決算(7月31日まで)は、米既存店売上高が予想を上回る一方、オンライン販売は急減速した(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

 米ウォルマートが発表した2021年5〜7月期の業績は、総売上高(会員制倉庫店サムズクラブの会費収入を含む)が前年同期比2.4%増の1410億ドル(約15兆5000億円)、営業利益が21.4%増の73億ドルだった。

 米国では新型コロナワクチンの接種が進んだことで消費者の外出が増加、米国ウォルマート事業の既存店売上高は5.2%増となった。客数は6.1%増えたが、まとめ買い需要が減ったことで、客単価は0.8%減少した。

 米国ウォルマート事業のEC(インターネット通販)売上高は6%増と、2〜4月期の37%増から鈍化した。ただ、19年5〜7月期に比べると103%増とほぼ倍増している。今後は、店頭での客足が戻る一方で、ECの成長鈍化が続きそうだ。

 サムズクラブ事業は米政府の給付金支給の効果などで既存店売上高が13.9%増と大幅に伸びた。EC売上高も27%増と好調だった。同事業の売上高は13.9%増の186億ドル、営業利益は11.5%増の7億ドルだった。

 海外事業は西友と英アズダを売却した影響で、売上高は15.2%減の230億ドル、営業利益は20.0%減の7億ドルと減収減益だった。

 22年1月期通期の業績予想については、1ケタ台半ばとしていた営業利益の伸び率を9〜11.5%増に引き上げた。米国ウォルマート事業の既存店売上高は5〜6%増(燃料販売を除く)、サムズクラブは7.5〜8.5%増(燃料・たばこを除く)を見込む。

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