ついにヨーロッパ本格進出!21年7月、丸亀製麺がロンドン・リバプールストリートに出店 コロナ禍でめぐってきたチャンスとは

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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手頃な価格で若者をターゲット

 ロンドン1号店がオープンするのは、一日約7000万人が利用するターミナル駅、リバプールストリート駅のすぐ側だ。周辺にはオフィスや大学が多く、普段は買物客なども加えて毎日大勢の人々が行き来する人気エリアで、とくに情報感度の高い若者受けする飲食店が多い場所だという。

 このような地域特性を踏まえ、「1ヶ月に何度も来てもらえる普段使いの店にしたい。気軽に食べられる価格帯を意識した結果、現地の感覚では“破格”といわれる値段になった」と杉山氏は話す。現地には日本食専門店も存在するものの、うどん一杯で1500円前後に上るなど手が出しにくいメニューが多い。そんな中、丸亀製麺は定番メニューの「かけうどん」「釜揚げうどん」などを3.45ポンド(約520円)から提供する。

海外でも、日本の定番メニューを同様に低価格で提供する

 オープンキッチンの臨場感あふれる空間の中で、打ちたて、ゆでたてのうどんを低価格で提供し、まずは新しいものに敏感で発信力のある若者の間でヒットさせることを目指す。現状うどんは、ラーメンや寿司、カレーなど他の日本食と比べて認知度が低い。まずは若者にうどんという未知のメニューに興味を示してもらい、さらに体験・発信してもらうことで、更なる客層の拡大をめざす。

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