米CVSヘルスのドラッグストア部門CVSファーマシーは5月11日、有料の「ケアパス(CarePass)」会員を対象に処方薬を含む店頭商品の無料配送サービスを開始した。年額48ドル(または月額5ドル)の会費を支払えば、CVSヘルスが扱う医薬品、日用品、食品などをネットで注文し、配送料無料で受け取ることができる。
店頭から利用者の自宅までの配送は、ディスカウントストア大手ターゲットの子会社で宅配サービスのシップト(Shipt)が行う。CVSファーマシーは、ターゲットの店内薬局を含めて全米で1万店舗近くを運営している。
ケアパス会員以外でも、配送料7.99ドルを負担すれば、処方薬を含む商品の宅配サービスを利用できる。また、買い物代行サービスのインスタカート(Instacart)、料理宅配のドアダッシュ(DoorDash)を通じてもCVSファーマシーの商品を注文できるが、処方薬は対象外となっている。
ケアパス会員はこれまで、CVSファーマシーのEC(インターネット通販)サイトで注文した商品を、翌日以降であれば配送料無料で受け取ることができたが、処方薬は対象外だった。
ケアパス会員の特典としては、24時間年中無休の薬剤師へのオンライン相談、CVSファーマシーのプライベートブランド商品の20%割引、月額10ドルの割引クーポンなどがある。