米CB消費者信頼感、4月は14カ月ぶり高水準 雇用大幅上向き

ロイター
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ニューヨーク市の小売店
4月27日、コンファレンス・ボード(CB)が発表した4月の米消費者信頼感指数は121.7と、前月の109.0から上昇し、新型コロナウイルス感染拡大によるパンデミック(世界的大流行)が始まる直前の2020年2月以来の高水準となった。写真は2019年3月、ニューヨーク市の小売店で(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 27日 ロイター] – コンファレンス・ボード(CB)が27日に発表した4月の米消費者信頼感指数は121.7と、前月の109.0から上昇し、新型コロナウイルス感染拡大によるパンデミック(世界的大流行)が始まる直前の2020年2月以来の高水準となった。

ワクチン接種の進展と政府の追加財政刺激策でサービス産業の営業再開が後押しされ、需要と雇用が拡大。エコノミスト予想の113.0も上回った。

ネーションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「消費者がコロナ禍のトンネルの終わりに光を見いだしている」とした上で、「人々が外食や旅行、店舗に再び足を運ぶようになる中、力強い支出に導かれ、経済は第2・四半期以降に急成長を遂げ、こうした動きは来年にかけて続くだろう」と述べた。

現況指数は139.6と、前月の110.1から上昇。期待指数は109.8と、108.3から上昇した。

1年先のインフレ期待は6.7%と、前月から横ばいだった。

職が十分とみる向きと就職が困難とみる向きとの差は24.7で、先月の8から大幅に上向いた。同指標は、米雇用統計の失業率と密接に連動しており、4月の雇用者数は引き続き大幅に増加する見込みだ。

向こう半年間で収入が増加すると予想する消費者の割合は、先月の15.4%から17.9%に上昇。反対に減少を予想する割合は先月の12.6%から10.9%に低下した。

また、今後半年間で旅行に行く予定があると答えた人の割合も43.3%と、2月時点の34.0%から上昇した。

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