[アムステルダム 25日 ロイター] – オランダの医療機器・ヘルスケア大手フィリップスは25日、家電部門を37億ユーロ(約4760億円)で中国のプライベートエクイティ(PE)大手、ヒルハウス・キャピタルに売却すると発表した。
かつてさまざまな事業を抱えていたフィリップスは近年、照明や消費者エレクトロニクス部門などをスピンオフ(分離・独立)し、ヘルスケアに資源を集中している。
バンホーテン最高経営責任者(CEO)は「今回の取引で当社の資産切り離しは完了する。今後われわれはヘルスケア技術の分野における先行者としての地位を強化することに専念する」と語った。
家電部門はコーヒーマシンや空気清浄器、掃除機などを手掛け、昨年の売上高は22億ユーロだったが、同社は中核事業とみなさず、売却方針を表明していた。
ヒルハウス・キャピタルは家電部門取得とともに、フィリップスに15年間のブランド使用料としておよそ7億ユーロを支払う。
バンホーテン氏はこの収入について、配当や自社株買い、将来の買収資金などに充てると説明した。ただ現時点で具体的な買収計画は検討されていないという。