英宅配デリバルー、IPOで新株14億ドル相当売却へ

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英国の料理宅配サービス、デリバルーは15日、新規株式公開(IPO)で約10億ポンド(13億9000万ドル)相当の新株を売却する計画を明らかにした。パリで昨年8月撮影(2020年 ロイター/CHARLES PLATIAU)

[ロンドン 15日 ロイター] – 英国の料理宅配サービス、デリバルーは15日、新規株式公開(IPO)で約10億ポンド(13億9000万ドル)相当の新株を売却する計画を明らかにした。

ロンドン市場では約7年ぶりの大型IPOとなる。デリバルーには米アマゾン・ドット・コムが出資している。

デリバルーによると、今回の上場に際しては、一部の既存の株主も株式を売却する予定で、IPOの規模はさらに膨らむ可能性がある。

1月に完了した私募の資金調達ラウンドに基づくと、同社の企業価値は70億ドルを超えるとみられる。

同社は株式が2種類になることも確認した。創業者のウィル・シュー最高経営責任者(CEO)のみが、1株当たり20の議決権が付与される「クラスB株」を保有。残りの株式はすべて1株当たり1の議決権が付与される。

この取り決めは3年間続く予定。関係筋によると、敵対的買収から身を守ることが目的。

こうした2種類の株式を発行する「デュアル・クラス・ストラクチャー」は、米国の上場ハイテク企業では一般的だが、一部の英国の投資家は経営者の影響力が過大になると批判している。

現在、デュアル・クラス・ストラクチャーを採用するロンドン上場企業はFTSE指数に採用されないが、今後規則が変わる可能性もある。

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