[ブリュッセル 15日 ロイター] – ビール大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)のメキシコ部門グルポ・モデロは15日、米国で「コロナ」ブランドのビールを販売している同業コンステレーション・ブランズがビール以外の商品に「コロナ」ブランドを使用しているとして訴訟を起こした。
米国で人気が高まっている風味付きのアルコール入り炭酸飲料「ハードセルツァー」に「コロナ」ブランドを使用しているのは契約違反だと訴えている。
訴訟はニューヨークの連邦地裁に起こした。ABインベブはコンステレーションと直接協議したが、合意に至らなったと説明している。
ABインベブは2013年にグルポ・モデロを完全子会社化した。その際、グルポ・モデロの米国事業を「コロナ」ブランドも含め、コンステレーションに売却することで米国の反トラスト法当局と合意した。
ABインベブは、米国以外では「コロナ」ブランドの権利を保有している。
グルポ・モデロは、「コロナ」ブランドのライセンス契約はビールのみに適用され、ハードセルツァーには適用されないと主張している。
コンステレーションのコメントは取れていない。
コンステレーションは昨年2月に「コロナ・ハードセルツァー」を発売。米国のハードセルツァー市場で6%のシェアを獲得し、国内シェア4位になったと昨年10月に発表している。