[チューリヒ 20日 ロイター] – スイスの高級ブランド大手リシュモンが20日発表した第3・四半期(10─12月)決算は、アジア太平洋と中東を中心に宝飾品が伸び、売上高が前年同期比5%増加した。
高級時計の販売は新型コロナウイルスの流行で大幅に減少したが、「カルティエ」などの宝飾品が好調だった。
実際の為替レートに基づく第3・四半期の売上高は1%増の41億9000万ユーロ(50億9000万ドル)だった。
業績予想は示していない。
アジア太平洋地域が堅調で中国は80%の伸びとなった。中東のドバイも観光客の消費再開が追い風となった。一方、欧州は観光客の減少と店舗の閉鎖で20%減少した。米州も低調だった。
カルティエや「ヴァンクリーフ&アーペル」など宝飾品ブランドは14%増、高級時計ブランドは4%減だった。
ボントベルのアナリスト、ルネ・ウェバー氏はクリスマスを挟んだ第3・四半期決算は明らかに予想を上回ったとし、宝飾品が売り上げ増加に寄与したと指摘した。同氏は投資判断を「買い推奨」とした。
ケプラー・シュブルーのジョン・コックス氏は欧州の減少は懸念されていたほどではなかったと述べた。