[26日 ロイター] – クレジットカード大手マスターカードが26日に公表した10月11日─12月24日までの利用状況をまとめた「スペンディングパルス」調査によると、今年の米年末商戦の小売売上高は、前年比3%増加した。新型コロナウイルスの影響でネット販売が特に好調だった。
ネット販売は前年比49%増加し、全体の19.7%に達した。感染予防のためにネットで商品を注文して店頭で受け取るなど、消費者行動の変化がみられたという。
ウォルマートやターゲットなどの大手は、年末商戦時期に販売が集中して対応しきれなくなる事態を避けるため、今年は年末商戦の販売キャンペーンを例年より早く始めた。
アマゾン・ドット・コムも通常なら夏に行う販促イベントを10月に変更した。そのため、今年の年末商戦期間は例年よりも長くなった。
マスターカードの担当者はロイターに対して「多くの人が予想していたよりもずっと好調なホリデーシーズンだった」と語った。
新型コロナの影響で在宅時間が増えたことから家具やリフォーム関連製品の販売が好調で、売り上げは16.2%増加した。家電製品も6%増えた。
一方、衣服と宝飾品の販売は低調だった。ただ、ネット販売では、それぞれ15.7%、44.6%の伸びとなった。