[ワシントン 10日 ロイター] – 米労働省が10日発表した11月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.2%、前年比1.2%上昇した。食品価格がやや低下したものの幅広い上昇が見られ、伸びはともに予想の0.1%、1.1%を上回った。
10月は前月比横ばい、前年比1.2%上昇だった。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇と、予想の0.1%を上回って伸びた。前月は横ばいだった。前年比では1.6%上昇と、予想と一致した。
帰属家賃は横ばい。前月は0.2%上昇していた。医療費は0.1%下落。前月は0.4%下落していた。
FRBが物価の目安とするコア個人消費支出(PCE)価格指数は10月に前年比1.4%上昇。11月のコアPCE価格指数は月内に発表される。
PNCフィナンシャル(ピッツバーグ)のチーフエコノミスト、「米経済はまだ著しい規模の過剰生産能力を抱えており、インフレ率は短期的に低水準にとどまるとみられる」と述べた。