ウォルマート、既存物流施設にEC用の仮設配送センター、年末需要に対応

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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米ウォルマートの配送センター
クリスマスシーズンには、最大で30%の商品を仮設配送センターから出荷することになると見込んでいる。

 米ウォルマートは、クリスマスシーズンにEC(インターネット通販)の利用が急増するのに備えて、既存の物流施設内にポップアップ(仮設)型のEC用配送センター(eDC)を設置する。

 年末の繁忙期にはECで注文した商品の配送が遅れることがあるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴うECの利用増も重なっており、物流が一段と逼迫する可能性がある。

 そのため、アマゾンでは米国内の42カ所の地域配送センター(RDC)内に仮設のeDCを設置することにした。RDCは店頭販売用に仕入れた商品を店舗別に仕分けし、パレット単位で店舗に出荷するための拠点だが、仮設のeDCではEC利用者が注文した商品を1品単位でピッキングして箱詰めし、利用者の自宅へ出荷する。

 ウォルマートでは、クリスマスシーズンにECで販売した商品のうち最大で30%を仮設eDCから出荷することになると予想している。クリスマスシーズンが終わってECの利用が平常通りになれば、仮設eDCを縮小する。一方、EC用の配送需要が増えた場合は、柔軟に増設することもできるという。

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