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米CPI、10月は予想外の横ばい ガソリン下落

米ニューヨークの店舗で買い物をする人
米労働省が12日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月から横ばいとなり、予想の0.1%上昇を下回った。ニューヨークで10月撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

[ワシントン 12日 ロイター] – 米労働省が12日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月から横ばいとなり、予想の0.1%上昇を下回った。食品が緩やかに上昇したが、需給が緩む中でガソリンが下落した。

米連邦準備理事会(FRB)は、新型コロナウイルス危機によるリセッション(景気後退)からの回復支援に長期の超緩和政策を続ける見込みだが、これを正当化する内容になった。

9月の前月比は0.2%増だった。10月は前年比で1.2%上昇(予想は1.3%上昇)。9月の1.4%上昇から鈍化した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も10月は横ばい。前月は0.2%上昇だった。前年比は1.6%上昇で、9月の1.7%上昇から小幅に鈍化した。

帰属家賃は0.2%上昇。9月は0.1%上昇していた。医療費は0.4%下落した。

FRBが物価の目安としているコア個人消費支出(PCE)価格指数は9月に前年比1.5%上昇。10月のコアPCE価格指数は今月下旬に発表される。

オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフ金融エコノミスト、キャシー・ボストジャンシク氏は「供給不足が解消されつつある中で、総需要の低迷がインフレ率を抑制するだろう」と述べた。