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10月中国輸出は前年比+11.4%、19カ月ぶり高い伸び 輸入も増加

山東省青島の港
7日に発表された中国の10月の貿易統計は、輸出が前年比11.4%増加し、19カ月ぶりの高い伸びとなった。写真は2019年6月、山東省青島の港で撮影(2020年 ロイター)

[北京 7日 ロイター] – 7日に発表された中国の10月の貿易統計は、輸出が前年比11.4%増加し、19カ月ぶりの高い伸びとなった。伸び率はロイターがまとめたアナリスト予想の9.3%を上回り、9月の9.9%から加速した。

輸入は4.7%増加した。9月の13.2%増や、予想の9.5%増は下回ったが、2カ月連続の増加となった。

貿易黒字は584億4000万ドルで、9月の370億ドルから拡大した。予想の460億ドルも上回った。

対米貿易黒字は、9月の307億5000万ドルから、10月は313億7000万ドルに拡大した。

交通銀行のアナリスト、Liu Xuezhi氏は「輸出の伸びが一段と加速し、予想を大幅に上回った。相対的な勢いの強さが示された」と指摘。中国の国内企業が世界のライバルよりも早く生産を再開し、マスクなど新型コロナウイルスに関連した製品の輸出が伸びる中、中国の輸出は年内は引き続き堅調になるとの見方を示した。

一方、新型コロナの流行第2波で、フランスやドイツ、英国など欧州の主要国が再びロックダウン(都市封鎖)を実施しており、一部のアナリストは、輸出には向こう数カ月間、圧力がかかる可能性があると指摘している。