[上海 30日 ロイター] – 中国の電子商取引大手アリババ・グループは、同国でネット通販最大の商戦日とされる11月11日の「独身の日」セールを前倒しで開始する。中国では新型コロナウイルス感染が鎮静化し経済が回復していることから、売上高は急拡大すると期待されている。
セールは11月1─3日と、従来通りの11月11日の2回実施。昨年の倍に相当する200万点の新商品を取りそろえるという。
今年は特に、消費意欲の回復度合いを図る上で注目を集めている。昨年の売上高は384億ドルを記録した。
ネット通販のコンサルタントは「セール期間が長くなれば、収益機会も増加する」と述べた。
アリババのマーケティング担当幹部は記者団に対し、海外旅行が制限されているため、高級ブランド品の購入意欲が特に高まっていると指摘した。
同社の配送部門では、出荷が前年比30%増になると予測。前年は11月11日からの1週間で13億件を発送した。